マンションの売却が決まったときの売買契約の確認ポイントを、売り手目線で紹介しています。
事前に重要なポイントを知っておくことで、余計なトラブルを防止しましょう。
マンション売買契約で売り主が確認しておきたい5つのポイント
売却が決まって一安心。でも、油断はまだまだ禁物ですよ。
契約前の準備
売買契約の締結には準備物がたくさんあります。
1つでも抜けてしまうとダメですので早め早めに準備をし、抜けがないか何度も確認しましょう。
売買契約の締結に必要なもの
- 権利証(登記識別情報または登記済証)
- 印鑑
- 身分証明書
- 印紙代(物件価格が1,001万円~5,000万円の場合は印紙代は1万円)
- 部屋の鍵
- 不動産会社への仲介手数料
この他にも売買契約書が必要となりますが、基本的に売買契約書は不動産会社が準備してくれます。
売り主である私たちは、余裕をもって数日前から以上のものを準備しておきましょう。
住宅ローンについて
マンション売買は大きな買い物ですので、基本的に買い手は住宅ローンを利用します。
しかし、買い手が必ずしも住宅ローンの審査に通るとは限りません。
売買契約完了後に「審査に通らず購入できない」となっては売り主としてはたまったものではありません。
そうならないために、買い手がローンで購入することを希望する場合には必ず住宅ローンの事前審査を銀行などの金融機関で受けてもらうようにしましょう。
事前審査に通ったからと言って100%本審査も通過するわけではありませんが、よほどの理由がない限り事前審査が通れば本審査も通ります。
審査結果が出るまでには2週間ほど時間がかかります。
契約日の流れ
売買契約を締結する日の流れは、このような感じです。
- 仲介を依頼している不動産会社へ行く
- 宅建士から重要事項が説明される
- 買い主が到着する
- 不動産会社のスタッフや司法書士が立会人となり契約についての説明を行う
- 契約に問題がなければ署名捺印を行う
- 手付金を受け取る
およそ2時間~3時間で完結します。ここでは話を聞くだけですので、何も難しいことはありません。
必要なお金
マンションの売却には、これらのお金が必要となります。
- 仲介手数料(売買代金×3%+6万円 の半金)
- 収入印紙代(物件価格が1,001万円~5,000万円の場合で1万円)
- 抵当権抹消費用(司法書士への報酬により異なる 約30,000円)
仲介手数料を忘れる人はいないと思いますが、収入印紙代・抵当権抹消費用も売買契約を締結するときに払わなければいけませんので注意しましょう。
その場でマンションの手付金を受け取りますので、その手付金から差し引いて支払うことが可能な不動産会社も多いです。
注意点
マンションの売買契約締結を完了させる前に、念の為もう一度買い主との間で、どの家具・設備を残しておいて、どの家具・設備を持っていくのか再確認しておきましょう。
これは私も買い主側の立場で経験があるのですが、内覧時には「この照明も、この家具もおつけします」と言っていたにも関わらず、鍵をもらって部屋に入ると、それらの物がなかった経験があります。
予め売買契約の書面にしておけばよかったのですが、後になって言っても「言った言わないの」水掛け論になってしまいますので注意が必要です。
売り主となる私たちが言っていなくても、買い主が勝手に家具や設備も含まれた値段だと勘違いしていることもありますので、付帯設備表などを売買契約書に盛り込んで、後でトラブルにならないように工夫するといいでしょう。